中学生から現在まで

中学校に入学してから、新しい先生（T先生）に変わり、レッスンを受けるようになりました。

初めてのレッスンには、ハノン、ツェルニー３０番練習曲、バッハのインヴェンションとシンフォニア、ソナチネアルバムを持って行ったと思います。

「ハノンは持ってこなくていいから家でやるように・・・とにかく早く進めましょう」ということでした。

しっかりした怖い感じの先生でした。。。

爪を切るのを忘れて、少し伸びたままレッスンに行ったことがあります。私の伸びた爪を見た先生が「あなた！そんな爪で弾けるわけないでしょ！家に帰って爪を切ってから来なさい！」と言われ、私は泣きそうになるのをグッと堪え、家に帰って爪を切って、また先生のお宅までレッスンに行ったことを覚えています(^_^;)情けない話です。。。

私のレッスンの前後に他の生徒が弾く曲が聴こえたのですが、私と年齢がそう変わらないくらいの子たちが、ハイドンやモーツァルトのソナタを達者に弾いていました。印象に残っているので、その時、何を弾いていたか今でも覚えています(^_^;)

とにかくツェルニーを進めましょう、ということで、30番練習曲の練習を頑張りました。私はツェルニーが好きで、弾いていて楽しかったです。どんどん進み、あっという間に終わったと思います。最後のほうになると先生から「ピアノ弾くのが面白くなったでしょ」と言われて「はい」と答えたことは覚えています。

それから40番練習曲に入り、これも中学3年に入る頃に終えることができました。

中学１年生の発表会ではディアベリのソナチネOp.151-3を弾きました。この後、念願のハイドンのソナタをすることになり大喜びでした。私はソナタというのに憧れていたのです(笑)何番か忘れましたがト長調の曲です。どんどん転調していく部分に惹かれ、そこを何回も何回も味わって弾いていました(^_^;)中学２年生の時の発表会では、シューベルトの即興曲の90-2と90-4を弾きました。バッハのインヴェンションは難しかったけど、やはり若かったからでしょうか(笑)割とスムーズに合格できました。シンフォニアはさすがに３声ということで時間がかかりました。それでもずっと弾けなくて困ったという記憶はありません。若いということだったんでしょうね(^_^;)

バッハは暗譜して終わりだったと思うのですが、よく合格できたものだと思います(笑)

シンフォニアを終えるとフランス組曲の２番と５番を習いました。どちらもとてもいい曲ですごく気に入って練習しました。それから高校に入学した頃、平均律の１巻に進むことになったのですが、ここからは、かなりゆっくりのペースで進んだようです。

高校に入ると、いくつかの音大の講習会というのに出かけてベートヴェンの初期のソナタのレッスンを受けたりしました。

そういえば大学の先生を招いて公開レッスンがあり、それに出場したりしました。

講習会でも、公開レッスンでも思ったのですが、私の先生より優しい感じで教えてくれて褒められることが多かったです(^_^;)

ある日、先生が自宅にいらっしゃって、私の母に進路のことで話していました。

後で母が、先生は○○音大に行かせてほしいって言ってたけど、とてもじゃないけど行かせられない。普通のサラリーマン家庭で、子供３人いるし、そんなお金はないということでした。

当時、私は分厚い音楽大学の情報が載った雑誌を買って読んでいたし、憧れもあったので、すぐに諦めることができず母に「どうしても行きたい」と頼んだのですが、やはり無理でした。それから何とか私が行けそうな学校を探して入学したというわけです。でも幸い、よい先生を紹介していただき、入学してからピアノの実技はその先生に習うことができました。

音楽科に入ってから、サークルにコーラス部があり、そこに入りました。授業でも合唱があったし、次第に私は合唱に興味をもつようになりました。伴奏だけでなく歌をうたうことも大好きでした。それからは、いくつかの他大学の男声合唱団や混声合唱団のコーラスの伴奏をしたりして交流を持ち、とてもよい経験をしました。打ち上げパーティとかもあって朝まで飲んだり楽しい思い出もできました。

音楽科の卒業演奏会というのがあったのですが、私はソロではなく伴奏で出場しました(^_^;)ソロも弾きたかったなぁ・・・練習不足で無理だったと思うけど。。。

卒業してからも地元の女性コーラスの伴奏を数年間していました。

それから、結婚して、今日に至るわけです(^_^;)

障害がある娘が生まれたりして、人生いろいろありますが、今こうやってピアノを再開できて幸せです。指の病気とか気になることはありますが、上手に付き合いながら、これからもずっとずっとピアノを弾き続けていくつもりです。